共に生きること。
週末に、実家に行く。
姉と交代で。
母の認知症は確実に進んでいる。
私をヘルパーさんと思っている時もある。
孫(私の子供達)の名前も年齢も何十回も聞く。
姉の子供達の名前が出てきたり、
ひ孫(姉の孫)の名前しか出てこない時もある。
それでも、家の事は全て自分がしていると思っている時がある。
そんな時は、母は怒る。
「ちゃんと全部してる!!」と。
穏やかな時は「ごめんね。ありがとう。」と言う。
落ち込んで「何にもできない・・・」と泣く時もある。
母の中で、様々な思いが葛藤してるんだろう。
何度片付けても、母はまた出してくる。
自分が思う所に持っていく。
そして入れた場所を、忘れる。
私が片付けだすと、母は自分で片づけたくて動き出す。
今持っていったのを見ていた私が「今持っていった物をこっちに仕舞って」と言っても、
「持っていってない!」と言う。
私は「片付けに来てるから、もう何もしないで座ってて!」とつい言ってしまう。
そうすると母も声を荒げる。
ちょっとした言い合いになる。
「自分で出来るのに!!」とリビングを出ていく母。
数分でリビングに戻ってきて、
私が「おやつにする?」と声をかけると「嬉しい」と笑う母。
険悪な空気はすーっと消える。
忘れることが、生活をままならない状態にしているのに、
忘れることが、救いになっている。
切なくて、それでも笑える・・・。
冷蔵庫や書類や薬を入れてる場所には鍵を付けた。
自分の家の中に自分が開けられない場所がある。
ヘルパーさんの食材と書類とラベリングして、何度も「ここはヘルパーさんのね」と話す。
母は怒りの感情を表すことがある。
父は何も言わない。
でも、きっと色々思っているはず。
きっと、悲しんでいるような気がする・・・。
出来れば、そうしたくないけど、
苦渋の選択だった。
出来なくなる事が増えるのは切ないだろう・・・。
悔しくて悲しいだろう。
なんでも、自分でしてきたから、人に尽くすことが苦でなかった人だからこそ、
出来ない事が辛いんだろう。
してあげたいんだね。もっと。
きっと。
私も歳をとる。
認知症を発症するかもしれない。
どんな思いなのか、想像する事しかできない。
きっと、想像を絶する出来事なんだろう。
大好きな素敵ブロガー、Bettyさんのブログ。
とても心に染みた。
ああしてあげたい、こうしてあげたいという私の思いと、両親の思いが交わらない部分もあるから。
「もっと楽~に生きましょ♡」
そうだな。
楽天的な私、それでも時には疲弊する。
でも94歳のお母さまの様子を拝読すると、
年齢だけで考えると、10年は両親と過ごせると思うと、なんだかホッとする。
明日どうなるか、わからないけど、
「あと10年」そう思うだけでも、私には救い。
”してあげたくて出来ない事が沢山まだあるから”
上手くしてあげられなかったことを、挽回できる時間が欲しいんだ。
自分の為なのかもしれないけど、両親を大切に想ってるのは真実。
ねこの様に。
日常を粛々と生きる。
人と比べたり、色々考えると、頭の中がぐちゃぐちゃになるから、
自分のできるベストだけを考えて・・・。
もっと楽に・・・ね(´-`*)。
今日は勤労感謝の日。
ゆっくりとニャンズと過ごす(´-`*)。
では、また。