命。
今日、購入する物があって、久しぶりにホームセンターに行った。
100均も色んな品ぞろえがあるけど、ホームセンターはやはり多い。
金額はもちろん100円じゃないが(笑)。
目当ての物を見つけたので、店内をぶらぶら見て回った。
ペット用品の看板を見つけて、フードを見ようと通路を目指す。
奥のガラス張りのケースの中に、猫や犬の姿が見えたので、
なんかうちのニャンズに「浮気じゃないよ~」と思いながら見に行った。
街中でもペットショップの前を通ると、横目で見てしまう。
可愛いワンちゃん猫ちゃんがいて、抱かせてもらってる人を横目に通り過ぎる。
でも、家族に出来るわけじゃないので、店内には入らない。
前のショーケースにいた子がいなくなって、他の子に変わっていると、
「新しい家族ができたんだ。幸せにね。」と思う。
ホームセンターだと、なんかハードルが低い感じで、
見るだけでも大丈夫な感じがして、見に行った。
街のペットショップと違い、犬も猫も数は少ない。
夕方6時頃という時間帯も関係するのか、他に見ている人もいない。
成約済みの猫と犬のケースには張り紙があって、
その他10%~30%「割引」の張り紙のある子もいた。
販売価格は20万~40万円の猫。
「えっ!!」と息をのむ。
小さくて、細くて・・・背中の骨が浮き出てる子もいて。
月齢がまだ小さいのかと思い確認すると、割引されている子は、6月と7月生まれ。
衝撃を受けた。
涙が出そうになった。
猫と暮らし始めて、
ペットの生体販売は今より厳しいルールが必要だと思っている。
詳しくはないが、海外の様にブリーダーさんからの購入か、
保護猫や犬をそれなりの対価(譲渡するまでの飼育費用等)を支払い
譲り受けるのがいいと、個人的には思っている。
ペットショップもきちんと健康維持できる状態で飼育販売するなら、
血統を守るうえでも必要かもしれない。
血統書付きの犬や猫を家族にと望む場合、
遠方のブリーダーさんを訪ねるのは現実的に無理な場合もあると思うから。
街のペットショップの子達と、ここの子達にどんな違いがあるのか、
命に変わりはないのに。
外猫の暮らしも過酷だが、このケースの中の子達も過酷な環境にいるんだと思った。
この狭い箱の中からすぐに出して、連れて帰ってあげたいと思った。
それが出来ない自分に、泣きそうになった。
その場を立ち去る自分が、あまりにも無力で・・・。
人間の傲慢さを目の当たりにする。
この子達は生きているのに、こんな箱の中で、やせ細って、ただ待つだけなんて。
新しい家族と暮らせるまで、
猫や犬本来の、自由な環境で大切に育ててあげるべきだと思う。
人間が、自分がガラスの箱に閉じ込めれて、何か月も過ごす事を考えると、
それがどんなに酷いことか分かるはず。
見ないようにしていた現実を突きつけられた。
見たくないものを見ないようにしていた自分に気付く。
無力感だけが重くのしかかる。
家に帰って、愛しい子を抱きしめた。
どうか、どうか、あの子達にも、優しい家族が早く現れますように。
私は、あの箱から出してあげられなくて、ごめんね。
この子達が、ここで暮らしながら、
猫らしく生きていられることを心から願う。
では、また。