うちの ねこ神様

ねこと暮らす日々のこと。

はづき のこと。エピソード9。

”クオリティ オブ ライフ・生活の質”。

はづきにとって、穏やかな苦痛のない生活を選択した。

私の勝手な選択だったかもしれないけれど・・・。



9月頃から、はづきはよく遊んでいた。子ねこのように。

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2019年10月13日 3ニャン揃って振り向く。美味しいもの食べて、舌をペロリ(笑)。

食欲は少しずつ落ちてきていた。多飲も多尿も変わってない。

少量だが吐く回数は増えていた。

寝ていることが、多くなっていた。

それでも・・・

「はづきの体調は良くなってる、余命はもっと何年もあるんじゃないか・・・」と思うようになっていた。

そんなわけは、なかったのに・・・。



2019年10月16日、仕事から帰ると、水様物の嘔吐の跡が何個もあった。

ご飯は食べなくなった。

正確には、食べられなくなった。

食べたいのだろう。ご飯の前にじっと座っている。でも、食べれられない・・・。そして、水様物を吐く。

きっと絶えず吐き気があったんだと思う・・・。

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10月16日  はづき、何度も吐いてた。寄り添うあめ。

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10月16日  この時、あめは4.4㎏。はづき3.85㎏。痩せたね、はづき。

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10月16日  お気に入りの椅子にいる。

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10月16日  このドアの前で、いつも帰りを待ってくれてた。



10月17日と18日はトイレに連れて行くと排尿したが、一日1回だけだった。

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10月17日  3ニャン一緒。この3段ケージもお気に入りだったね。

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10月17日  言えに来たときからはづきに寄り添ってもらったあめ。今度はあめがはづきに寄り添う。

いつ逝ってしまうか不安で夜中リビングで一緒に寝た。

しんどいだろうに、撫でるとゴロゴロのどを鳴らす。

何度も吐く。吐く前に苦しそうに泣く・・・。まさに「泣く」。

その声に飛び起きて側に行く。



10月18日は、水も飲めなくなった。

仕事は休めない。仕事の間、心配で仕方なかった。

子どもが家にいられる時間ははづきを交代で看ててくれた。

・・・はづきはちゃんと待っててくれた。

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10月18日  水が飲みたいけど飲めなくて・・・。

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10月18日  このオットマンもお気に入りだった。

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10月18日  ピアノの上もお気に入りの場所。冷たいのかな。



10月19日、排尿もなくなった。尿が出なくなると、最期の時は近いという・・・。

仕事は休みだから側にいられた。

はづきはほとんど眠ってない。多分、気持ち悪いんだろう。

なにも食べたり飲んだりしてないのに、ある程度時間が経つと、苦しそうに「泣いて」胃液を吐く。

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10月19日  食べられないけどご飯の前。並び方いつもと同じ。



こんな風になっても、はづきはお気に入りの場所を自分で歩いて行き来した。

写真はないけど、食器棚の上もジャンプして上がってた。

この状態でどこにそんな力が残ってたの・・・と思う。

最後に高い所から、ねこ神様№2として、私たちを見守ってくれたのかな・・・。

しばらくすると、自分で降りてきた。ねこのしなやかな動きで。



最期の日まで、はづきは凜としていて、格好良かった。そして美しかった。

どのように生きていくか、どのように死んでいくか、生き様、死に様・・・。

私は死を迎えるその時、はづきのように凜としていられるだろうか・・・。

「死にたくない」と泣くんじゃないかな・・・。

そんなことを、はづきを看て思った。

はづきは、立派だった。最後まで、立派だった。



では、また。