実家の枝垂れ梅。
コロナウイルスが、猛威を振るっている。
熱や咳のがなく、無症状の感染者もいると早くから報道されていたけど・・・
味覚障害とか嗅覚障害でも陽性だなんて・・・。
新型で特効薬がないし、急速に病状が悪化するケースがあるので、なんとも厄介・・・。
「不要不急の外出は控えるように」との要請。
毎週、実家に行かなければならないのでマスクをして出かけた。
子育てが終わり、「これからは自由な時間が沢山できる!!」と思う頃に、体調を崩したり、親の介護が始まるとはよく聞いていた。
若いときは「ふ~ん。そんなもんか~」くらいに思っていたが・・・。
本当だった。
親がいつまでも元気だと思う方が不思議なのかもしれない。
「親孝行したいときには親はなし」という言葉の重みは歳を重ねるとよく分かる。
一緒にいられる時間はそんなにないかもなのにね・・・。
会える時間を大切にしようと思う今日この頃。
実家の庭は父が綺麗に造り上げている。
母も花が好きで季節ごとに今でも綺麗に花を咲かせる。
もちろん、二人が若い頃と比べると、クオリティは落ちている。
でも80歳を過ぎて、小さな庭だけど維持していることは凄いと思う。
帰り際、梅の花が綺麗に咲いているのを観た。
家の中にも飾っていて、母がしきりに「綺麗やね」って言ってた。
「こんな花、庭に咲いてた~?」なんて返事してた。
朝から、1時間半かけて実家に行く。
必要な物の買い物をして、洗濯して、掃除して、台所を片付けて、ゴミをまとめて、ご飯を、昼と夜用意する。
その合間に、薬を1ヶ月分ヘルパーやらデイサービスやらに分ける。
夕飯の後までは、ゆっくり話す暇も惜しんでしまう。
夕飯の後、子どもの頃の思い出話や、私の子ども達の話をひとしきりして、帰る時にやっと庭の枝垂れ梅の花を観た。
綺麗に咲き誇ってた。
写真に撮った。
いつもだけど、母は門の外まで出て私を見送る。
寒い時期は家の中で見送る父も(笑)今日は一緒に見送ってくれた。
振り向くと二人が手を振る。
なんか泣きそうになった。
梅の花、生け花も好きな母だから、とても綺麗に生けていたのに。
もっと一緒にゆっくり観て、「綺麗ね」とか「素敵に生けてるね」とか話せばよかった。
帰りのバスの中でずっと考えてた。
両親が、出来なくなっていくことばかりに気をとられてた。
ヘルパーやデイサービスにお世話になりながらでも、まだ二人でがんばって暮らしているのに。
出来る範囲だけど部屋を片付けたり、洗濯物をとても綺麗に干したり、花を生けたり、俳句を詠んだり、綺麗に色を塗ったり・・・出来ることは沢山ある。
娘の姿が見えなくなるまで門の前で見送ってくれたり・・・。
私の身体を気遣ってくれたり。自分たちの方が心臓病やら高血圧やらで薬飲まなきゃなのに(笑)。
「忙しい」という漢字は「心を亡くす」って言うけど本当だ。
時間に追われてる・・・自分。
週に1度しか行けないのに、時間は掛かっても母の出来ることは一緒にしてみようかな・・・。
来週行った時には、また、時間に追われてる私かもだけど(笑)。
努力してみよう。
忙しいだけじゃなく、穏やかで楽しい時間を過ごせるよう。
家の買い物をして、20時過ぎに家に着いた。
ねこ神様と見習いの、トイレのお掃除とご飯の用意をして、ほっと一息。
そして、癒やされる。
さあ、明日もがんばろう。
では、また。