うちの ねこ神様

ねこと暮らす日々のこと。

夢で逢えたら。

4月、懐かしい人と夢の中で逢った。



夢の中。

お葬式会場で会ったその人は、何も言わなかった。

微笑んでたかどうか、もう覚えていない。

でも、私は、「この度はご愁傷様です」と頭を下げ、その人も頭を下げてくれた。

ご主人も一緒で、それがごく当たり前で自然な事だった。


目が覚めて、思わず日付を確認した。

4月23日。




夢の中で逢った人は、昨年12月22日に永眠された憧れの女性。


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youtu.be


この人の生き方にぴったりの歌。「My Way」。

この人を思う時に切り離せない歌だと思う。

前のブログで消えてしまってたので、もう一度YouTubeからお借りする。

私の中で、女性が歌ってるのがいいと、Celine Dionさんの歌声を選んだ。





月命日ではないけれど、近い日。

意味があったのか考える。

忘れられない人ではあるけれど、いつも思っているわけではない。

お葬式だったから、数日前にそんな場面のドラマを見たのかもしれない。

 

夜中に目覚めたのだけど、不思議と全く怖くなかった。

亡くなった人の夢だけど、怖くなかった。



翌日、娘に夢の話をした。

全く怖くなかったことも。

私が「お母さんの事、怒ってると思ってたけど、そんなことなかった」と言うと、

娘が「そんなこと思う人じゃないよ」と言った。

娘も、その人を知っている。

そんな事を思う人でないと、娘は感じていたんだろう。



私は、その人の厚意に甘えて、義理を欠いたこともしていたから、

現実の世界で、文句の一つでも、言われても仕方ないと思っていた。

でも、何も言われなかった。

夢の中でも、その人は、一言も喋らなかった。





子どもの頃、母に、

亡くなった人の夢を見た時に、その人が何か喋ったら言い残したことがあると聞いた。

何も話さないなら思い残したことはないんだと。

子ども心に、ちょっと怖かった。



20歳の頃、18歳の時に亡くなった母方の祖父が夢に出てきたことがある。

着物姿の祖父は何も話さない。

その話を母にしたら「おじいちゃん思い残したことはないんやね。」と言った。

子どもの頃に聞いた母の話の意味が、ようやく分かった気がした。

それから、祖父がいつでも守ってくれていると、今でも思っている。




主人の父が亡くなった時も、親戚の誰かが亡くなった時も、不思議と怖くない。

近所でお葬式があると、なんとなく怖い様な気がするのに・・・。


自分の感じ方なんだろうけど。

思い過ごしとか、思い込みとか、そんな風なもの。




だけど、それをふんわりと信じている私に、

夢で逢ったその人が、何もしゃべらなかった事が、

とても嬉しかったし、とても安心した。

まさか、夢で逢うとは思ってなかった。

不義理をしていたと思っていたから、そんな私の悪い所を指摘されていても仕方ないと思ってた。

けど、会うと笑顔で、「ああ、この人はそんな風に人を見ないんだ」っていつも思った。

でも、そう思いたいだけじゃないかと不安だった。


夢で、その不安は消えた。

本当に、そんな事を気にする人ではなかったんだと、

改めて再確認した。

寛大な心を。


私がただ、自分に都合のいいように解釈しただけかもしれないけれど。



夢を見てから1か月経つから、夢はどんどんおぼろげになる。

夢から覚めるとその内容は不思議とすぐに消えてゆく。


それでも、夢から覚めた時の思いは残る。

だから、消えてしまわないうちにこの思いは書き留めておきたい。

まとまらない思いだけど、留めておきたい。





私がなりたいと願う姿。

行動力があって、潔くて、カッコイイ女性。

おだやかさと厳しさをもち合わせる。

相手の立場に立って考えられるからこその強さと優しさ。



やっぱり凄い人だと思う。

素敵な人だと思う。




忘れたくない人。

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沈む夕日はいつも美しく、切ない。  5月13日撮影 実家の夕日   



では、また。